勉強会
タクシー営業取り巻く状況は日々更新され、常に新しい知識の習得が欠かせません。身障ドライバーとしての視点で勉強の場を独自企画して、最新情報の習得に努めています。その他にも資格取得のための勉強会や、社内で行われる勉強会に参加しています。
安全運転は私たちプロドライバーの使命であり、身体障害者当事者である私たちが交通事故を起こして障がい者を増やしてはなりません。安全運転技術の向上には実車を使った訓練に参加します。
知識習得のための勉強会
タクシードライバーは都内の道のプロとして、最新の地理情報を収集しておく必要があります。また道路だけでなく新たな建物やタクシー乗り場が出来た情報や、進入方法なども理解しておく必要があります。これら各ドライバーが持っている情報を持ち寄り、共有する場が勉強会の主な目的のひとつです。
他にも東京観光タクシードライバー資格や実践のための勉強会が社内で営業所内で行われるので、これらにも積極的に出席しています。
勉強会というと堅苦しいのですが、実際には和気藹々と情報交換しながらコミュニケーションを図る場でもあります。
接客技術向上のための勉強会
JPN TAXIの乗車拒否問題は、作業手順が複雑な車両構造によるだけでなく、乗務員の車いす利用者への理解不足に加え介助技術を身に付けていないことが原因です。
私たち身障タクシードライバーは、車いすユーザーについての理解は障害当事者ですから問題ありませんが、私たち自身の障害も多様で、スロープ介助が出来たり出来なかったりします。外見から「この人は絶対無理だろう」と思っていると出来る場合もあり、乗車拒否する乗務員に見てもらいたいくらいです。
私たちの勉強会は、たんに介助技術を身に付けるだけでなく、身体的に無理な乗務員も乗車装置の使い方の知識を身に付けることを目的に開催しています。
運転技術の勉強会
いくら運転技術向上のためとはいえ、公道で急ブレーキや急ハンドルを体験することは危険を伴い出来ません。しかしプロドライバーとして、クルマの極限状態、あるいは人間の能力の限界を知っておくことは、緊急回避のために必要なことです。
また狭い住宅街の道路に進入しなくてはならないタクシーにとって、峡路における車の取り扱い技術を身に付けていることも重要で、これらは全てお客様の安全に繋がります。
宮園身障二種免協会では、勉強会の一環として警視庁交通安全センターで行う「四輪安全運転教室」に参加しています。