頼もしい仕事の相棒【クラウン コンフォート】を紹介します
会社を出発すると1日付き合うクルマ達は、仕事の道具であり一緒に働く相棒でもあります。
タクシーマニアにも必見のページです。
TOYOTA CROWN SEDAN/CONFORT(トヨタ クラウンセダン / コンフォート)
黒塗りのハイグレード車両として[クラウン セダン]と、おなじみの緑色に黄色と白のラインの[クラウン コンフォート]があります。
タクシー専用車として2017年に生産終了するまで22年間にわたり進化し続けたタクシー専用車両で、例えばエンジンは初期の3Y型(OHV2.0ℓ79PS)から1TR型(DOHC2.0ℓ116PS 2008年~)へと発展しました。新型のタクシーにモデルチェンジしてもまだままだ現役、日本のあちらこちらでこれからも見かける車両です。
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クラウン セダン - ハイグレード(HG)
黒塗りHG車はCROWN SEDAN Super Deluxですが、以前はもっと上級のGパッケージでした。それを知っているお客様は余程のタクシーマニアだと思います。
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クラウン・コンフォート - 一般車
緑の車体色の一般車。小型タクシー枠内のコンフォートに対して、ホイールベースを105mm延長した中型タクシーがクラウンコンフォートです。
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行燈 - あんどん
電波塔をモチーフにした東京無線の行燈のデザインは進化しています。これが現行で、旧タイプを見かけることは少なくなりましたが、大きかったり丸みがあったり、上部が削れている物も存在しました。
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ドアミラー
タクシーはフェンダーミラーが主流ですが、全車ドアミラーを採用しています。乗用車に乗り慣れている方は同じ感覚で乗務できます。
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補助方向指示器(一般車)
屋根の上の方向指示器は一般車のみに着いています。車体の判別が着かないくらい場所でも、タクシーだと直ぐ分かります。一般車のみの装備で、HG車にはありません。
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フォグランプ(HG)
一般車とハイグレード車では外装にも色々な違いがあり、実用的な装備としてはHG車のみにフォグランプが装備されます。
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運転席(HG)
ファブリックのシート表皮やオートエアコン、タコメーターなどハイグレード車としての装備が充実しています。
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運転席(一般車)
営業に必要な運賃メーターや無線機、運賃精算機、カーナビなどは同じですが、一般車はエアコンがマニュアル式で、ラジオもAMのみです。
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オルガン式アクセルペダル
一般的な吊り下げ式と違って床に支点のあるオルガン式ペダルは、足首の動きと同じ角度で動くので長距離を走ったときに疲れにくいとされています。
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機械式自動ドア
日本ならではのおもてなし、自動ドアはこのレバーを上下する手動式です。力加減で自在に調整できるのでとっても便利!
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自動ドアのリンク
運転席のレバーから続くリンクで後席のドアを動かします。想像するよりずっと軽く、乗り降りしやすいように角度も大きく開くようになっています。
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運賃トレーとカードリーダー
センターコンソールにはお客様と運賃のやりとりをするためのトレーがあり、トレーをスライドさせるとはFeliCaカードリーダーがその下から現れます。
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LPG(液化石油ガス)充填コネクター
給油口の位置には、液化ガスを充填するためのコネクターがあります。充填所では係員にエンジンキーを渡してトランクオープナーを操作すれば、後はお任せして車外で待つのみです。
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LPG充填コネクターを開くには
給油口は運転席のレバーを引いて開けるのが普通ですが、トランク内にあるこのつまみを引くことで開きます。
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オートガスボンベ
ボンベの使用期限は新車から6年間です。これ以上使う場合は容器の再検査が必要ですが、検査期間中も営業できるように別のボンベに載せ替えてしまいます。下ろされたボンベを整備工場内で見つけました。
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ウィンドウレギュレーター
これの使い方が分からない方が増えているようです。助手席の窓はこれをくるくる回して上下しますが、運転席から操作するには、シートベルトを外して思い切り手を伸ばさなくてはならず大変です。
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HG車の助手席はパワーウィンドウです
ハイグレード車の助手席はパワーウィンドウです。あっ、4枚とも全部パワーウィンドウです。
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スピード警報器
70km/h(緑)・90km/h(黄)・110km/h(赤)のランプが点灯してスピードの出し過ぎを警告します。音はしません、理由は想像して下さい。
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ハザードランプスイッチ
タクシーのハザードランプスイッチは、ステアリングハンドル右側にあるコンビネーションレバーの先端にあります。ハンドルから手を放さず、指先で操作できるのでとても便利!
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ボンネットとトランクのオープナー
なぜか後付けみたいなトランクオープナー。横に並べられる場所もあるのにわざわざ下にあります。間違わないようにか、耐久性のためか、理由は分かりません。
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テールランプとリアフェンダー
リアフェンダーはどちらも同じ物。トランクの板金が代われば、全く違う車ができてしまうとは、驚きですね。
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行燈の中身
行燈の中には電球が3つ入っています。このうち1つでも球切れた場合、全体の明るさは大して変わらない後それを一瞬で見抜く達人がいます。2つ切れるとすごく暗くなって、蝋燭が入っているかと思えるようになります。