頼もしい仕事の相棒【ジャパンタクシー】を紹介します
会社を出発すると1日付き合うクルマ達は、仕事の道具であり一緒に働く相棒でもあります。
タクシーマニアにも必見のページです。
TOYOTA JPN-TAXI(トヨタ ジャパンタクシー)
2017年10月23日に発売されたジャパンタクシーは、これまで活躍してきたクラウン・コンフォートに代わり、22年ぶりに発売されたタクシー専用車両です。
通常4年程度と言われる日本車の開発期間ですが、その1.5倍に及ぶ6年の期間を経て熟成され発売されましたが、まだまだ改良の余地はあるようで、メーカーであるトヨタ自動車もタクシードライバーの意見などを聞き取り、改良を検討しています。
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濃藍(こいあい)
東京のJPNタクシーの車体色は、グループ・会社に関わりなく全て濃藍に統一されます。東京のタクシーのイメージはこの色と形でアイコン化されます。
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匠(たくみ)- 上級グレード
東京無線仕様のJPN-TAXI。このクルマが宮園が導入した第1号車で、お台場メガウェブで行なわれた出発式典にも参加しました。
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アンドン(行燈)
横長になった防犯灯(通称:アンドン)。タワーマークとともに、東京無線カラーである「緑・黄・白」を組み合わた横長タイプです。
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東京パラリンピック2020
左後ろドアにパラリンピック・シンボルを表示。スポンサー(公式パートナー)であるトヨタ自動車により貼付されてから納車されます。
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東京オリンピック2020
右後ろドアはオリンピック・シンボルです。東京オリンピック・パラリンピック開催をタクシーも応援しています。
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記念ナンバープレート
図柄入ナンバープレートですが、緑枠があるので営業ナンバーです。タクシーと分かりにくく不評で、普通の緑ナンバーに戻すことが決まりました。
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和(なごみ)- 標準グレード
上級グレードと外見の違いは、メッキパーツ減らされ、バンパーも無塗装になるなどしています。それでも標準価格は3,277,800円。高い・・・。
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運転席全景
これがJPN-TAXIの運転席!各種の電子機器に囲まれコックピットと表現したくなる、ここが私達の仕事場です。
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ハザードスイッチ
ハンドルにあるハザードスイッチは、タクシーならでは。お客様を見つけたら、親指でばしっと決めて点灯します!
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自動ドアスイッチ
レバー式から電動スライドドアに変更、ドアトリムにある一番大きいのがドアのスイッチです。引き上げて開き、押し下げて閉まります。もう少し早く動いてほしい...
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エアコン関係は右側
車内空調は運転席で一元管理。助手席側からの操作は考慮しないタクシーならではの割り切った設計です。危険な暑さの日も、強力に冷えるエアコンで助かります。
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運賃メーター
センター部分に配置された運賃メーターはYAZAKIアローフレンド27。物理キーとタッチキーの組み合わせで操作しやすく、自動日報にも対応しています。
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スーパーサイン
車外に「空車」や「割増」などを表示する機器の名称はスーパーサインと言います。本体のボタン操作の他、運賃メーターとも連動しています。
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決済ハンディー端末
各種支払い方法を選択する決算端末(クレピコ)はセンター部分にあります。その下は物入れスペースですが、代わりに助手席前のコンソールはエアバックに占領され無くなりました。
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バックソナー
ソナーが後方の障害物を探知すると運転席のメータパネルに3段階で表示され警報音が鳴ります。バック事故のリスクが軽減されます。
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フェンダーミラー
今ではタクシーの特別装備と言えるかもしれません。ドアミラーに比べて視線移動が少なく左右へのはみ出しが少なく、車幅の目安としても使えるメリットがあります。
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LPGハイブリッド
1.5ℓLPG(液化石油ガス)ハイブリッドシステム。容量52ℓのボンベの80%迄充填可能。トランク内のメーターは残量をパーセントで表示するので計算が必要です。
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ドライブレコーダー
左が車外前方、右は車内を写すカメラです。メインスイッチを切っても撮影は続き、24時間止まることはありません。再生にはパスワードが2重にかけられ個人情報が守られています。
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ドアオープンランプ
スライドドアを開くと、青色のLEDランプが点灯します。後方から接近するオートバイや自転車、歩行者に対して、ドアが開いて人の乗降中であることを知らせ事故を防止します。
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ユニバーサルデザイン(UD)
車両の前・左・後ろの3ヵ所に張られた緑色のステッカーがUDタクシーの証です。年齢・性別・障がいの有無などに関わりなく、全ての方に使いやすく設計された次世代のタクシーとして誕生しました。
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USB電源×2
運転席の背部にはUSB電源が2口。もともとお客様の為の装備ですが、空いているときはスマホ受電などに借用させて頂きます。
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床が低く平らな開口部
対クラウンコンフォート系で床面が約5㎝下がり、フラットになったので乗り降りしやすくなりました。
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フラットな足元
FFになってフロアトンネルの出っ張りが無くなりフラットな床面を実現。横移動が楽になり、3名乗車の真ん中の席でも足をおくのが楽になりました。
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後席からの視界良し
後席の座面を高くして、助手席の背もたれも低くなっているので開放感のある見晴らしの良い客席を実現しています。
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スロープは後席下に収納
後席座面を跳ね上げるとスロープと車イスを固定するベルト類が現れます。他にも非常停止機材やブースターケーブルなどを収納できる十分なスペースがあります。
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車イスはスロープ乗車
スロープは車両の横に設置します。狭い場所では他の交通を遮断してしまうので、広い乗り場や道路でないと乗降出来ないので不便です。
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乗車位置は客室内
不便な横位置乗車を採用した理由は、車イス利用の方と付き添いの方が車内で横並びになれること。確かに福祉専用車両の場合、車イスユーザーが乗る場所は荷物のスペースです。
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車イスユーザー目線
車イス目線からの写真です。座席より視点が高くなるので上の方が見えにくくなるのですが、JPN-TAXIの場合はよく見えます。たぶん床が低くなったためでしょう。
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旧タイプの行燈復活
東京無線は横長の行燈に統一する予定でしたが、後方から見えないという重大な欠点があり、以前からデザインの行燈も復活しました。ジャパンタクシーは高さがあるので、屋根が低い駐車場には入れない可能性が増えます。
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新車が入庫するとこうなります
新車が納車されても、営業に出るまでに必ず通らなくてはならない試練があります。運賃メーターを始めとする各種設備を架装するため、いきなりバラバラにされてしまうのでした。
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タクシーもサポカーの時代です
自動ブレーキなど交通事故防止を支援する装置を装着しています。パーキングサポートブレーキもオプション装備して、サポカーSの認定を受けているので、警告音が鳴っても進むと自動でブレーキがかかります。
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ピンクのUDステッカー
JPNタクシー発売時のスロープは200kg対応でしたが、2020年8月より300kg対応にグレードアップした車両が走り始めました。ピンク色に小さく[UD2020]の文字が2020規格(300kg)を表しています。
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300kg対応スロープ
外見からは、これまでの200kg対応とほとんど見分けが付きませんが、スロープ本体に貼られたラベルをよく見ると、耐荷重300kg(車いす+車いす乗車の方+介助の方+その他荷物等の合計重量)とあります。