新造営業者出発式

待望の新造トヨタ・クラウン営業車の出発式

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新造営業車出発式(1978/3/18 於:宝仙寺)

身障乗務員の新造営業車

交通安全祈願を終わってスタート 3月18日 中野宝仙寺で

<社報みやぞの NO.163 1978/4/25発行 より>

昭和53年3月、身障タクシードライバー第1号として白井仁志氏が入社していら同年中に白井さんを含めて5人、51年に5人と身障乗務員が入社、現在16人がみなさんの同僚として元気に働いています。

この人びとが使用している車両はご承知のようにノークラッチの中古車をパワーステアリングのLPG使用車に改造した物でした。この車両もそろそろ代替期に入ってきたところ、昨年11月から53年排ガス規制で、改造が認められなくなりました。

そこで当社は昨秋、トヨタ自工(株)、トヨタ自販(株)東京トヨペット(株)に対して、タクシー会社としてわが国では身障乗務員を採用しているのは当社のみである実情を述べて、特殊仕様車の製造提供を陳情していたところ、さいわいにもトヨタ社の理解あるはからいによって、新規に製造してもらうことになりました。

当社では去る3月18日午前10時、引渡しをうけた特殊仕様の新車5台を連ね、身障乗務員全員を宝仙寺に集め、社長、専務をはじめ幹部職員が列席して、交通安全の祈願とお祓いをしました。

祈願のあと、境内に整列した新車と乗務員を前に川村社長は、「身障者の人は受け入れる職域も狭いために、この社会に入ってきてタクシー一筋に生きようという熱意は人一倍強い。その点頼りがいのある人たちです。どうか健康に注意して無事故で頑張ってください」と激励のあいさつ。続いて東京トヨペット渡辺販売店室長の祝辞、乗務員を代表して白井さんの決意表明があって式を終了。

川村社長のテープカットで新車は颯爽と春風の街へスタートしていきました。

当日の模様は、午前6時50分の朝日テレビ「街頭録音」でいち早く放映され、読売、東京の夕刊誌上、翌日の朝日の朝刊で報道されましたから、ご覧になられた方も沢山いられたことと思います。また4月8日付けの夕刊「フジ」紙上でも特集記事として取り上げられました。





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