宮園身障二種免協会

障害者視点の接客を

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バリアフリー 寄り添う事から

個人タクシーワイド版 読者@サロン

<東京交通新聞 平成30年6月25日(月曜日)第2827号より>

東京交通新聞 個人タクシーワイド版の読者@サロンに、当協会賛助会員(宮園自動車OB)の冨田朝人さんが取り上げられました。

交通新聞紙面のコピー

東個協文京第一支部 冨田朝人さん

バリアフリーの輸送に大事なことは何だろう。 「障害を持っている人が何を求めているのか。すごく難しいですが、それを意識することが一番大事です」と話すのは、両足に障害を持つ新人個人タクシー事業者の冨田朝人あさひとさん(54)だ。4月26日にめでたく個人タクシー認可を受け、東個協文京第一支部(齋藤芳輝支部長)に入った。

冨田さんには先天性の両下肢機能障害がある。両足の筋力が弱く、歩く時には松葉づえが必要だ。だからこそ、タクシードライバーとして「障害を持つ人や加齢や病気で身体が思うように動かない人に、特に優しい接客をしたい」と心に刻んで仕事を続けてきた。

出身は障害者雇傭の先駆けとして有名な宮園自動車(川村泰利社長)。社内にある「宮園身障二種免協会」で会計を努めるなどしつつ13年間勤務した。

脚の障害は車の運転には全く問題ない。車の改造も不要で、一種免許はMTで取得しているほど。仕事中、松葉づえはトランクに入れ、雨の日の傘を差してのドアサービスやトランクサービスも全てこなしてきた。車いすの乗客を抱えて乗せることはできないが、営業中に車いすの人が手をあげていれば「やれる限りのことはしました」と語る。

小学生から松葉づえを使ってきただけに「松葉づえがあれば、ほぼどこでも行ける」。階段も一段とばしで駆け上がるほど動きは軽快だが「何も聞かれずに車いすを持ってこられ戸惑ったことが何度か」という経験も。

だからこそ「相手が何を求めているかを知ることが大事だ」と語る冨田さん。東京オリンピック・パラリンピックを控え、各地でバリアフリーの車両や設備の充実が進んでいるが「障害を持っている人にその時々でどう対応するかが一番。設備はもちろん大事ですが、設備があっても100%活用できるかは限らない。相手に寄り添って考えること」と指摘する。「声掛けやコミュニケーションで、押しつけではないサービスができれば。難しいことですが」と考えながら、今日も個人タクシーとして仕事をしている。



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