宮園身障二種免協会

宮園身障二種免協会 ~ メンバー寄稿(佐々木智康)

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メンバー寄稿(佐々木智康)

身障タクシードライバーとして見つめてきた東京

プロフィールを教えて下さい?

電車の車内の写真昭和29年6月、私は小学校1年生の時に玉川線(渋谷~二子玉川、渋谷~下高井戸間)を走っていた路面電車に轢かれてしまいました。
右足は切断こそしなかったものの足としての機能を失い、それ以来松葉づえを手放せなくなりました。身体障害者認定は3級です。
以来、小学校・中学校・高等学校・大学は松葉づえをつきながら通い、卒業後いよいよ就職と云う大事な局面となりましたが、当時は障害者が就職するのはとても大変な事でした。
それでも経理や法律事務等の仕事に就く事ができましたが、平成17年頃、私が58歳の時に事務所閉鎖に伴い、職を失う事になってしまいました。
その後、平成18年8月に宮園自動車にタクシー乗務員として入社して現在に至ります。

タクシー乗務員として苦労された事は?

タクシー乗務員として働き始めて苦労したことは、乗務当初は地理が全く分からない事でした。
お客様から行き先を告げられても、どの道でどのコースを行けば良いのか見当がつかず、精神的なストレスを受ける日々がが続き、慣れない深夜の勤務も初めてのことだから、肉体的なストレスも加わってたいへんでした。
けれども、これは障害者だからの苦労じゃなくて、健常者でも同じことだし、タクシーに限らず新しい仕事を始めれば多かれ少なかれ苦労があるのは当たり前の話ですからね。

障害についてお客様の反応はどうですか?

乗務している時は、積極的に障害者である事は告げていないので、お客様の反応は分かりません。
松葉づえはトランクの中だし、運転席にいる限りは私が障害者であることに気付かれることはないのです。
トランクを開けた時に松葉づえが載っているのを目にしても、初めは忘れ物くらいにしか思わないかもしれません。トランクサービス(荷物の積み下ろしのお手伝い)で車の外に降りた私の姿をみて初めて足が不自由だと気付くくらいでしょう。
トランクへの荷物の積み卸しは苦手ですがお客様ご自身で載せていただいたり、降りる時もトランクサービスをしなくても良いと、配慮してくれるお客様がほとんどです。

今後の障害者雇用に望む事は?

宮園には社内に障害者のタクシードライバーで構成する身障二種免協会がありますが、協会としての目下の目標は会員数を増やすこととです。
障害者が二種免許を取得してタクシー乗務員として働けるとは私自身も思ってもしませんでしたし、多くの方が同じ思いじゃないですか。
障害者視点でもそうですし、お客様も、まさか足が不自由でタクシーをやってるなんて思いもよらないでしょう。
タクシードライバーって決して人気の職業じゃありませんが、健常も障害も関係なく、やった(努力した)分がそのまま(収入に)跳ね返ってくる意味でも面白いですよ。
二種免協会は、タクシー乗務員として仕事をしようと考えている方を全面的にサポートします。互いに助け合う相互扶助も二種免協会の目的ですが、他社で働く障害タクシードライバーや業界の垣根を越えて色々な方と協力できるようになると、もっと良いですね。
障害者も社会の一員として活躍していきたいと思っています。

2020年に向けて期待することはありますか?

ここ数年、タクシー業界は大変な変化が繰り返されてきました。
中小タクシー会社のなかには、運賃精算機や無線機など設備投資に苦しみ、大手4社(大日本帝国)に吸収合併されるなど、業界の構成が変化しています。
2020年に向けてこれからもいろんな面で変化していくのでしょうね。タクシーって古臭い業界のように思われがちですが、実は新しいこともいっぱいやっていて、今では当たり前の無線配車も始めた当時はすごい最先端技術だったでしょうし、今でもスマホ配車やAIなどの導入が始まっています。
新しい事におじさんが着いていくのは大変ですが、まだまだやりますよ。

2018年4月


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