乗降にかかる時間や場所に課題はありますが…

バンクーバーのUDタクシーに乗車している動画です。
他のウェブサイトへの埋め込み再生を所有者さんが停止しているので、本家YouTubeサイトでご視聴下さい。
https://youtu.be/YuiGEnXBNA8

ニューヨークのイエローキャブと一緒の黄色い車体、ステアリングハンドルにトヨタマークが見えていますが、日本では見かけないシエナという車種で、かなり大きなサイズの日本の感覚ではミニとは呼びにくいミニバンです。
現地では30%が車イス対応可能なミニバンタイプで、ホテルから呼べば5分、自宅からでも15分で配車され、後部のスロープから簡単に乗車して、これぞUDタクシーという感じでしょうか。
ちなみに私服姿にポケットに手を突っ込んで降りてくるドライバーも、いかにも西海岸って感じで素敵です。

対する日本のJPN-TAXIがどうかというと、車イスで乗車しようとすると停車場所が広くないとダメだし、操作が複雑で時間もかかるし、ドライバーの不満の高まりだけでなく、実際に車イスのまま乗車するお客様も殆どいらっしゃいません。

でも、JPN-TAXIにも優れた点があります。

カナダのUDタクシーの動画を見て違和感を覚えたのが「車イスユーザーが乗っている位置」です。
同行する男性が会話のために身体をねじって後ろを振り向いている場面がありますが、車イスユーザーの疎外感ったらありません。
四方を壁に囲まれスペアタイヤの横にポツンと押し込められて、荷物扱いを受けている感じがしてしまいます。

対するJPN-TAXIでは車イスユーザーと付き添いが横並びで乗車します。
たぶんトヨタ自動車がやりたかったのは、乗車に手間と時間がかかっても「客室内に乗ってもらいたかった」のではないかと思うし、開発者の粥川チーフエンジニアからもそのような発言があったように記憶しています。

つまり「乗車するとき」と「進行中」のどちら優先するか?! ってことなのでしょうが、年齢・性別・障がいの有無などに関わりなく全ての方に均等に…がユニバーサルの基本となる考え方ですから、理想的なのはJPN-TAXIだと思います。
でも、乗車するときの問題を解決できないと理想だけで終わっちゃいますけどね。

UDマークにも考え方の違いが現れている?

左がニューヨークのUDマークですが「車イスで乗れますよ!」とすぐわかります。
対する右側、日本のは車イスにも見えるしベビーカーにも見える曖昧なマークで、「様々な人に対応できるUDタクシーですよ!」ってことなのでしょうか。
そこまで考えてデザインしたとは思えませんが…

JPN-TAXIを福祉タクシーと考えると、とてつもなく使いにくい悪い評価になってしまいますが、ユニバーサルデザインって車イス乗車も念頭に置きながら、いろいろな方への対応も考えて設計者ければならなず、日本サイズの小さなタクシーで実現するとても難しいことをやっているんですね。

JPN-TAXIの課題の1つが車イス乗降時間

巷では「JPN-TAXIに車イスユーザーが乗車するには20~30分かかる」といわれ、この問題解決に様々な方面からの取り組みがあります。
お盆休み中にYouTubeを見ていて「ジャパンタクシー 車いす乗車5分で出発~スロープ対策~神奈川トヨタ方式」なる動画を見つけました。

  1. スロープを収納袋から取り出し、カラビナを使ってあらかじめ車両側につなぎ、車イス固定ベルトも車両側にSETして置くこと。
  2. 効率の良い導線で、移動距離=時間を短くすること
  3. 両手で出来る作業は一度に両手で行なうこと

生産ラインの無駄を秒単位で省き効率を上げる、トヨタさんらしい発想だと感心しました。が…

腰を屈めてお客様の前を通る導線は、お客様が女性だと嫌がられるだろうな…とか、
腰痛持ちだったら「痛ててっ…」ってなって身動き取れなくなりそうだな…とか考えてしまったのです。

でも、車両の改良を待たずに現行車を使って出来るという点は大いに評価できます。

時間がかかってしまうのは、手順が分からずつまづいて「あれっ!あれっ!!」ってなってしまうことが原因なのを忘れないようにしないといけません。

神奈川トヨタ方式を使わなくても、早い人は5分程度でやってしまう車イス乗車のお手伝いですから、上手く組み合わせると4分も夢じゃないのかもしれませんね。

ところで、この動画シートベルトを通す位置を間違えています。

動画ではアームレストとサイドガード(スカートガード)の間を通していますが、これでは横向きのベルトがお腹を通ってしまい、衝撃が加わったときには腹部圧迫~内臓破裂なんてことにもなりかねません。

車イスの形状はいろいろあるので全てではありませんが、この車イスの場合はサイドガード(スカートガード)の下を通すことで初めて腰骨にベルトが掛かります。
取扱説明書のイラストをUPしておきますので、間違えないように気をつけましょう。


身障JPN-TAXIドライバー発進!

ユニバーサルデザインのJPN-TAXI(ジャパンタクシー)最大の特徴は、車イスユーザーが車イスのまま乗車できることで、外出時に移動手段の選択肢が増えることは歓迎されることです。

JPN-TAXIにスロープから車イス乗車している写真

但しユニバーサルを誤解されがちなのですが、リフトを使って専用スペースに乗車出来る介護タクシーなどのバリアフリー車両と違って、UDタクシーには車イスのまま乗車しようとすると、使い勝手が悪い部分が多いというのは理解しておく必要があります。

車イスのまま乗車するには車内全てのシートを片づけて乗車スペースを作る必要があるし、荷物スペースではなく同乗者(付き添い)と横並びに乗車することを優先したので、横のドアに組み立て式スロープを設置しなくてはならず、横幅が広い場所がなければ乗降出来ないし設置に時間もかかります。

スロープ設置作業の問題はひとまずとして、上り下りは見た目以上に体力が必要なお手伝いで、健常者でも大変なのに身体障害者のタクシードライバーにとって困難なことは想像に容易く、特に体重のあるお客様の場合は腕力と脚力が勝負となる場面です。

新車代替えでJPN-TAXIの担当となる際は、車イス乗車のお手伝いを練習するのですが、ある身障タクシードライバーが7月19日に練習を済ませ、いよいよJPNデビューを果たしました。

この乗務員さんは義足を巧みに操り、全く障がいを意識させないベテランですが、路面と違ってスロープ上は滑りやすいし、車内で車イスの向きを変えるときもカーペットが抵抗になり難しいのですが、健常者と同じ練習カリキュラムをこなして昨日営業を開始しました。

5年もすれば、東京の法人タクシーの殆どがJPNになるでしょうが、身障ドライバーでも本人が「大丈夫」と言っている以上、特別扱いしないのが会社と二種免協会の対応です。

ある乗務員さんは可能でも、障害の状況によっては苦手であったり、対応不可能なこともあるでしょう。
しかし障害者差別解消法が言うところの合理的配慮にてらして考えると、努力や工夫をして出来ることは対応していくという姿勢は今回の事例にズバリ合致すると感じました。

東京交通新聞に掲載されました。

東京交通新聞(平成30年6月25日)の個人タクシーワイド版 読者@サロンに、当協会のメンバーである冨田朝人さんが紹介されました。

冨田さんは13年間宮園に勤務され、つい最近個人タクシーを開業されたばかりです。
宮園身障二種免協会の目的の一つに「個人タクシー開業支援」があり、現在13名の個人タクシーの方と、タクシーOBが会員として名を連ねています。

アーカイブ「バリアフリー 寄り添う事から」のページを追加して、新聞掲載内容をご紹介します。

鉄道身障者の方々とお知り合いになりました

社会福祉法人 鉄道身障者福祉協会は、国鉄(JR)で勤務中に受けたケガにより障害を負った方々の団体です。
当協会の公式ホームページをご覧頂き、タクシーに身障ドライバーがたくさん働いていることを知って、ご連絡を頂きました。

鉄身協が出版する雑誌「リハビリテーション」は、昭和28年6月の創刊された身障者問題の専門誌として年10回発行されています。

そして今回「リハビリテーション第604号」に宮園身障二種免協会を掲載していただけることになりました。

購読希望の方は、鉄道身障者福祉協会のホームページに注文方法があります。

AIタクシーって?人工知能で何をやるの?

2018年3月15日よりAIタクシーの導入が始まり、宮園自動車では4月1日現在60台(東京無線全体で1,350台になる予定)のタクシーに搭載されました。

「AIタクシー」とは、現在から30分後までの未来のタクシー乗車需要の予測結果を車載のタブレットに表示される仕組みです。

タクシーの需要は、時間や天候、周辺施設でのイベントなど様々な要因により変化する人の流れにより変動しますが、ベテランドライバーは経験や研究からタクシーの需要が多い場所を割り出し、そこにクルマを向けることで営業成績を上げています。
必ずしも人が多い=需要が多いとは限ら無いのが難しいところで、稼ぐドライバーは分単位で目標を変え、実車率(乗車中:空車)をあげています。

これって、お客様から見ても重要なことで、目の前に空車タクシーが近づいて来れば、電話やスマホで呼ばなくても待ち時間ゼロで乗車できるということです。

AI端末搭載車は、経験の浅い乗務員を中心に配車され、成果を上げています。

新型運賃メーターが導入されました

新型運賃メーター(YAZAKI アロフレンド27)への入れ替えが全車修了しました。

カラー液晶画面でお客様に分かりやすく、操作する側にとっても画面にその時必要な機能が表示されるので、使いやすくなりました。

身多々タクシーメーターの写真実車ボタンや高速ボタンなど指先の感触で操作する必要があるボタンは機械式、停車時に操作するボタンはタッチパネル式になっています。

また、同時に自動日報システムが導入されました。

タクシーの営業では乗車地と降車地や時間などの記録が必要で、今まで全てを手書きで行なっていました。
自動日報システムが導入されたことにより乗車地・降車地がGPSデータから自動収集されるようになり、手書きから解放されることで負担が軽減され、営業運転に集中できるという改善です。