4,280台の供給過剰

8月28日に関東運輸局から、準特定地域の適正と考えられる車両数と需給状況判断の結果が公示され、東京都特別区・武三交通圏(東京23区・武蔵野市・三鷹市)では、適正車両数である2万3,863両(下限)~2万6,845両(上限)は、実在する2万8,143両と比べ最少でも4,280両多いとされる結果です。

需要に対し車両数が多い現在の状況は、タクシーに乗りたい人は直ぐに空車タクシーを見つけることができるので、利用者側からはとても便利な状況ですが、その反面タクシー側からはお客様を見つけにくい状況で、売り上げが伸びなければ歩合給の要素を含む給与体系で、最低賃金を稼ぐのも厳しくなります。(8月21日に厚労省が公表した最低賃金は、東京は1,013円で前年を据え置いています)

新型コロナによる急激な需要低下も反映されているのでしょうが、所有車両の90%程度を稼働させている会社がある一方で、私たちの営業所は50%近くまで絞っている状況を考えると、新規参入や増車が認められないとした今回の公示は当然の結果のような思いがあります。