2019年4月にJPN TAXIスロープ改善

ジャパンタクシーによる車いすユーザー乗車拒否問題はひとまず置いておいて、スロープ設置に時間がかかる問題も各所で話題に上ります。

また、スライドドアの動作に時間がかかり、ドアが閉まりきる前に発進して「怖い」とクレームを受けたり、反対に締まるのを待っていると「早く発進しろ」と怒られたり、こちらも難しい対応に迫られます。

これらへの対応がされるという具体的情報は得ていたものの公表してよいものかわからずいましたが、2018年11月22日の朝日新聞に「トヨタJPNタクシー、車いすに優しく 五輪へカイゼン」と記事があったので、ブログでも取り扱ってみます。

2段階の改良

スロープの問題について、トヨタ自動車さんには単に「スロープ設置に時間がかかる」というのではなく、具体的に「2分割のスロープの1枚目を長くすればNo.2のスロープを準備しないで乗車できる場面が増える」とお願いをしてきましたが、スロープ延長で対応いただけることが決まりました。
設置時には横幅がもっと増えてしまう問題はありますが、割り切りは必要だと考えています。
地域によっては「改善になってない(いや改悪だ)、という意見も出るかもしれませんが、全ての希望を取り入れるのは小さなタクシー車両では不可能だと思っています。

なおスロープの改良については2段階あります。
来年4月から納車されるものは、車両との接続方法もかわるので現行のスロープと互換性がありません。
既に納車済みのジャパンタクシーが約8,000両あり、こちらはいわゆる神奈川トヨタ方式を標準として、2枚のスロープをつなぐ安全ピンの部分を操作しやすく改良したものへと交換され、2019年1月に実施されるということです。(すごい経費となるでしょうから、トヨタさんの本気を感じます)

神奈川トヨタ方式
そして、4月からは長さ約1.1m、2つ折りになったスロープが搭載された車両の納車が始まるのです。
ただし「UDタクシーレベル1」の条件(スロープの角度14°)を満たすために、短い2枚目のスロープがあります。

そのほか、病院など車いすユーザーの乗降が多い場所には設置型のスロープが準備される情報もあり、車いすのまま乗車する環境は少しずつ良くなっています。
乗車拒否の問題を改善するのはタクシー業界と乗務員にあるので、しっかりと対応しなくてはいけませんね。

スライドドアのスピードアップについては、後日取り上げたいと思います。