巷では「JPN-TAXIに車イスユーザーが乗車するには20~30分かかる」といわれ、この問題解決に様々な方面からの取り組みがあります。
お盆休み中にYouTubeを見ていて「ジャパンタクシー 車いす乗車5分で出発~スロープ対策~神奈川トヨタ方式」なる動画を見つけました。
- スロープを収納袋から取り出し、カラビナを使ってあらかじめ車両側につなぎ、車イス固定ベルトも車両側にSETして置くこと。
- 効率の良い導線で、移動距離=時間を短くすること
- 両手で出来る作業は一度に両手で行なうこと
生産ラインの無駄を秒単位で省き効率を上げる、トヨタさんらしい発想だと感心しました。が…
腰を屈めてお客様の前を通る導線は、お客様が女性だと嫌がられるだろうな…とか、
腰痛持ちだったら「痛ててっ…」ってなって身動き取れなくなりそうだな…とか考えてしまったのです。
でも、車両の改良を待たずに現行車を使って出来るという点は大いに評価できます。
時間がかかってしまうのは、手順が分からずつまづいて「あれっ!あれっ!!」ってなってしまうことが原因なのを忘れないようにしないといけません。
神奈川トヨタ方式を使わなくても、早い人は5分程度でやってしまう車イス乗車のお手伝いですから、上手く組み合わせると4分も夢じゃないのかもしれませんね。
ところで、この動画シートベルトを通す位置を間違えています。
動画ではアームレストとサイドガード(スカートガード)の間を通していますが、これでは横向きのベルトがお腹を通ってしまい、衝撃が加わったときには腹部圧迫~内臓破裂なんてことにもなりかねません。
車イスの形状はいろいろあるので全てではありませんが、この車イスの場合はサイドガード(スカートガード)の下を通すことで初めて腰骨にベルトが掛かります。
取扱説明書のイラストをUPしておきますので、間違えないように気をつけましょう。