先週、3日間にわたり東京ビックサイトで開催された、国際福祉機器展に行ってきました。
タクシー輸送に関わる者の一人として、福祉車両と車いすなどの最新情報を得ることが目的です。(介護福祉の分野は素通りです、ごめんなさい)
会場の規模について去年より拡大されているように感じましたが、福祉車両のリフトや車イス固定装置、固定ベルトなど、パーツを開発製造するメーカーのブースを見かけることが殆どなくなったことに、時代の流れを感じます。
それらを架装する会社も激減していて、これらは全てトヨタやホンダなど自動車メーカーがあらかじめ架装した車を販売するようになりました。
二種免協会が発足した40年前では考えられない進歩です。
ジャパンタクシーの左アクセル改造を行っていただいたフジオート(FUJICON)さんのブースでは、電動スライドドアのスイッチについて相談してみました。
1日に何十回と操作が必要な スイッチを、押し続けたり、とくに閉める時は引き上げ続けなくてはならないので、 握力や指の力が弱いと負担が大きいのです。
スイッチの形状変更やロックするタイプのスイッチの増設、左側に増設するなど提案を頂きましたが、自家用車と違って他の人が運転する状況を想定して、誤操作による事故が起きてはならないので、同行していた整備の責任者と要検討です。
車いすについては色々な改善があり、トヨタさんのウェルチェアは自動車での移動で使うことが前提の設計ですが、他メーカーにも普及するとタクシーに乗っての外出がもっと楽になるのでしょう。
ハンドル型電動車いすでビックリしたのが、ヤマハのYNF-01というモデルです。
さすが二輪車メーカーが作った電動で、デザイン、走行性能ともに「格好いい!」と思わず声が出ます。
しかし、急な雨の時にこれでUDタクシーに乗せてほしいといわれても、絶対に対応できない構造ですけどね・・・。